• 芸術文化日録(AtoCジャーナル)

東1丁目劇場施設が31日で閉館

2025年04月01日

東1丁目劇場施設(札幌市HPより)

 道新社会面に、札幌の東1丁目劇場施設(旧北海道四季劇場)が老朽化で閉館するとの記事。2010年11月に四季劇場として開館してわずか15年だから、躯体は補修すれば使えないはずがない。今回の老朽化も空調などの設備のこと。直して使おうと思えば使えるが、畳んで再開発した方が良い、つまりは「使わない」との札幌市の判断に他ならない。もともと劇団四季から「使わないので、いらない?」と言われ、しぶしぶ引き受けた感があった。「劇場施設」という中途半端な名称もそうだし、音響・照明は自前で持ち込んでね、という貸し方も投げやりだった。SIAF2024の主会場のひとつでもあったというのに…。

 道新カルチャー面。札幌出身の作家・大崎善生の遺稿集『リヴァプールのパレット』がKADOKAWAから刊行された。札幌南高、早稲田大を経て「将棋マガジン」の編集者を務めた。2000年に天才棋士と呼ばれた村上聖をモデルにした『聖の青春』で作家デビューした。2024年8月に68歳で死去。23年11月の藤井聡太8冠の王位就位式に寄せた「声なき祝辞」も掲載した。
 字幕や手話で観劇をサポートする試みが道内でも広がっている。3月には「劇場の情報保障セミナー」が開かれた。2022年に「障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法」が施行されるなど、法整備が進んだことが背景にある。HBC元社長の長沼修らが、1987年放送の音楽ドキュメンタリー『童はみたり』の取材記録をまとめた『「野ばら」154曲の謎』(音楽之友社)を刊行した。ドイツ文学者で室蘭工大教授だった坂西八郎が監修し、東西冷戦下のドイツや北欧などを長期間にわたって取材した。
 安田菜津記の《社会時評》はクルド人差別の現状から、人権教育と事実の正確な共有の重要性を論じている。
 同じ紙面。北海道芸術文化アーカイヴセンター(ACA)のデータベースが3月31日に公開され、一般利用が可能になった。ACAライブラリ001《芸術・文化アーカイヴのすすめ》も発行した。ACAの公式ウェブサイトはhttps://hacac.jp。ACAライブラリ001の購入はこちら

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