- 芸術文化日録(AtoCジャーナル)
三浦綾子『泥流地帯』映画化へ準備進む
2025年04月06日

三浦綾子の代表作のひとつ『泥流地帯』の映画化が今年正式に決まり、2026年から撮影に入る。地元の上富良野町では2017年当時の町長が掲げ、翌年には町民有志が「『泥流地帯』映画化を進める会」を作っているから、息が長い活動である。旭川の三浦綾子記念文学館とも協定を結び、作家の没後20年や生誕100年に合わせての公開を目指すもいずれも白紙に。これまで約5200万円の寄付があり、町も製作費として約2億円をふるさと納税を活用して支援の予定。小説で取り上げた十勝岳噴火と大正泥流が起きたのは1926(大正15)年。来年は災害から100年の節目に当たる。