• 芸術文化日録(AtoCジャーナル)

文学の妖精「アナタニサマ」

2023年10月17日

2023-10-17
 朝日新聞北海道版に、文学の妖精「アナタニサマ」の話題。文芸誌「逍遥通信」に掲載された札幌の小磯卓也の短編のストーリーをもとに、筆者が自ら作った人形の展覧会が、小説の舞台でる小樽で開かれているという。「都市伝説」として書かれた物語が面白い。冬の夜道を歩いていると文学の妖精が「あなたに」と本を差し出してくる。本を受け取ると、読むのをやめられなくなり、凍死してしまう。助かる方法は「もう読みました」と断ること。実に魅力的なお話。

 谷村新司死去。74歳。『冬の稲妻』『遠くで汽笛を聞きながら』『いい日旅立ち』『チャンピオン』。どれもわれわれの青春。『今はもうだれも』が「アリス」のオリジナルではないことを知らなかったのは不覚だった。道新社会面には、谷村の別荘があった弟子屈町の徳永哲雄町長がコメント。

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