- 芸術文化日録(AtoCジャーナル)
名取弘文『わが名はシャクシャイン』
2023年09月25日
道新朝刊社会面には、藤沢市の元小学校教師ナトセンこと名取弘文が書いた演劇「わが名はシャクシャイン」が、東京・目黒の千本桜ホールで上演されたとの記事。30年ほどアイヌ民族と交流し、チカップ美恵子、山本栄子らを授業に招いてきた成果の集大成として舞台化を考えた。〈和人が書いていいのか〉と葛藤もしたが、劇団仲間の協力で書き上げた。11月には原作本が刊行される。
朝刊道央ワイド面。苫小牧市美術博物館で23日から、出光美術館の所蔵品を紹介する特別展「出光美術館近代美術名品展―四季が彩る美の世界」が開幕。出光興産北海道製油所の創業50周年と美術館会館10周年の記念事業で、陶芸や日本画、油彩など季節感のある作品を中心に展示している。展示替えをはさんで11月19日まで。小樽発祥の民謡「北海浜節」の歌唱を競う「第19回北海浜節全国大会」が小樽市民センター・マリンホールで24日に開催された。4年ぶり。
夕刊カルチャー面では、札幌生まれのヴァイオリニスト山根一仁の紹介。10月26日、Kitaraでバッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ3曲を一夜で演奏する。1995年生まれ。6歳まで札幌在住。
朝日新聞朝刊社会面には、漫画のコマ割りと縦スクロールをめぐる法廷闘争の話題。『小悪魔教師サイコ』は原作者と漫画家が別人。当初コマ割り漫画として発表されたが、のちに原作管理会社が縦スクロールによるウェブトゥーンでも作品を発表した(別の漫画家が手がけたようだが言及なし)。最初に描いた漫画家は制作中止を望んだが「原作者を止める権利はない」と言われ、訴えたという。「コンテンツ」の扱いをめぐっての新たな権利問題であり、今後ますます増えていくだろう。