- 芸術文化日録(AtoCジャーナル)
なぜ海外にアイヌ・コレクション?
2025年10月30日

北海道新聞札幌圏版。アイヌ民族の資料が欧州はじめ海外に多く残っているのか。国立アイヌ民族博物館が「海外アイヌ・コレクション調査のこれまでとこれから」と題したシンポジウムを開いた。ドイツ・ボン大学名誉教授である日本研究者ヨーゼフ・クライナーは、アイヌ民族の存在は室町時代末期に欧州に伝わり19世紀から20世紀前半にかけて「アイヌ白人説」が広まったという。欧州の知識人にとっては、自然と調和する「高貴な野蛮人」という認識もあった。
北海道博物館では、アイヌ民族の研究者であった知里真志保関連や、戦中戦後の暮らしの調査資料などの企画テーマ展が開かれているとの記事も同じ紙面に。
道新カルチャー面。札響の2026-2027シーズンのプログラムが紹介されている。創立20周年の札響合唱団によるヴェルディ『レクイエム』や、マーラーの交響曲第3番、第4番ほか。小曽根真の自作ピアノ協奏曲『もがみ』も。《音楽会》は反田恭平&JNOコンサートツアー。評は三浦洋。