- 芸術文化日録(AtoCジャーナル)
100年前の小樽高商軍教育事件
2025年10月09日

道新カルチャー面。100年前の1925(大正14)年に小樽高等商業学校(現小樽商大)で起きた「小樽高商軍教育事件」を振り返る記事。グラウンドで行われた軍事教練で、学校に配属されていた現役少佐が「大地震で不逞鮮人が暴動を起こした」と想定して制圧の訓練をさせた。小樽港で働く朝鮮人が反発し、学生も呼応して学校に抗議した。しかし学生たちは十数人が停学処分となる一方、少佐の発言は「不逞鮮人」という言葉は不適切としながらもお咎めなし。外国人の存在が日常を脅かす、というステロタイプの発想は、100年前の北海道にもあった。
安田菜津紀の《社会時評》は小説から考えるパレスチナ問題。《道内文学 短歌》は塚田千束の歌集『星夜航路』と文学フリマの話題。「北海道短歌年鑑」と北海道歌人会賞にも触れている。