- 芸術文化日録(AtoCジャーナル)
札幌演劇シーズン 入場者9148人
2025年09月26日

札幌演劇シーズン2025が9月13日に閉幕、1ヶ月半のロングランで8作品をロングラン上演し、9148人の入場があった。故斎藤歩が昨年度まで務めたプログラムディレクターの重責は、小島達子が果たした。森崎博之が脚本演出したTEAM NACS作品『HONOR〜守り続けた痛みと共に〜』の新キャスト上演は、520人定員のかでるホールをほぼ満席にした。
札幌出身の作家円城塔が『去年、本能寺で』(新潮社)を出した。日本史を題材とするSF短編集。「定説は変わっていくということを、読者と共有したかった」と述べる。札幌と、十数年暮らした大阪で、日本史の捉え方に違いがあることに驚き、戸惑ったという。
室蘭出身で東京在住の石村博子の『脱露 シベリア民間人抑留、凍土からの帰還』(KADOKAWA)が、講談社本田靖春ノンフィクション賞を受賞し、18日に贈呈式が開かれた。
ここまで道新カルチャー面。社会面には、山田風太郎賞の候補に、江別出身の櫻田智也の『失われた貌(かお)』(新潮社)が選ばれたとの記事。選考会は10月20日。