- 芸術文化日録(AtoCジャーナル)
ベスト判カメラのフィルム 独自に製造販売
2025年08月30日

朝日新聞北海道面は、画面サイズが46ミリの「ベスト判」カメラのフィルムを自作して愛好家に販売している男性の話題。斜里町で農機具の製造・販売や貿易業を営む毛利剛。コダック社が1912年に発表した規格で、レラパンという商品名で販売してきたが95年に生産を停止、クロアチアのメーカーが引き続き製造していたが、2012年に事業を終了したため、海外のメーカーを契約したり、自作したりでフィルムを愛好家に供給してきた。CDや配信の時代でも消滅しないレコードのように、一時代を築いた文化的な価値は簡単には喪われない。
北海道新聞札幌圏域版には、教文短編演劇祭2025の話題。カルチャー面は、8月6日に札幌市民交流プラザで開かれた彫刻家山内壮夫のシンポジウムの抄録、《展覧会》は札幌市資料館での阿波根昌鴻(あはごんしょうこう)の写真展を紹介した。戦後の米軍基地抗議運動に打ち込む傍ら、沖縄本島で初めてカメラを買い、農民の姿を撮り続けた。筆者はいずれも梁井朗。