• 芸術文化日録(AtoCジャーナル)

戦時下の道内画壇を特集

2025年08月21日

 道新のカルチャー面は《画家たちは何を描いたか―戦時下の道内画壇》の題で21日から3回の特集を組む。すでに知られていることだが、第2次世界大戦中は道内からも多くの画家が戦地へ赴いて戦争画を描いた。自身の意思かそうでないか、戦意高揚の意図があったかなかったかを問わず、画壇が戦争協力に貢献した歴史は変更できない。公募展や新聞社もその役割を果たし、「文化事業」として大いに活用したことも事実だ。
 桜木紫乃のエッセイ《居酒屋さくらぎ》は「老夫婦」が体験したペットロスと、そこからの回復を記した味わいのある文章。おそらく筆者の経験に基づくのだと思われるが、近年の感覚としては60代前半なら老夫婦と呼ぶには早い気もする。《音楽会》は1ヶ月近く遅れてPMF2025のGALAコンサートの評。ヤノフスキ指揮、イッサーリス独奏でシューマンのチェロ協奏曲など。筆者は八木幸三。道立近代美術館で開催中の「金閣・銀閣 相国寺展」の記事も。
 札幌圏域版には、札幌のアーティスト有志による「周活」プロジェクトの記事。アートイベントやインスタレーションで使い終えた廃材を再活用する取り組み。さっぽろ天神山アートスタジオで取り組みが始まり、いまは苗穂基地も拠点としている。

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