• 芸術文化日録(AtoCジャーナル)

戦争を想像させる写真 トーチカをカメラに見立て

2025年08月16日

《サタデーどうしん》の文化・エンタメ面。戦後80年企画で、東川賞特別作家賞に選ばれた札幌生まれのアーティスト・写真家守屋友樹を紹介した。受賞作『潮騒の部屋』シリーズは、道東沿岸のトーチカをモチーフとして制作された。銃眼をピンホールカメラのホールに見立て、風景写真をフィルムに焼き付けたりドローイングしたりする。英語のshotは銃撃でも写真でも使うことから、トーチカをカメラとする手法を生み出した。戦争だけをテーマにするわけではないが、「過去の戦争も今起きている戦争も、想像できると思って作品を作り続けている。何かを想像し、知ろうとするきっかけになれれば」。

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