- 芸術文化日録(AtoCジャーナル)
斎藤歩、死去
2025年06月12日

道新社会面に無念な記事。俳優・演出家・脚本家の斎藤歩が11日、尿管がんのため60歳で死去した。余命宣告を受けてなお走り続け、北八劇場の1周年を見守っての最期だった。劇団「ロマンチカシアター魴鮄舎」、TPS、北海道演劇財団理事長など、若いころと最近の10年余は北海道に軸足を置いたが、テレビ、映画でも堅実な演技を見せたことは忘れられない。朝日新聞も社会面に訃報を掲載した。いま華々しく活躍しているTEAM NACSに先んじて「北海道人、斎藤歩あり」を印象づけた。「北海道演劇界の行く先を示す羅針盤のような存在」(飯塚優子)「本当は板の上で死にたかっただろう」(伊藤亜由美)「もっとこの劇場(北八劇場)で活躍してほしかった」(平田修二)「北海道の演劇の巨人だった」(柄本明)。
第79回全道展は、全道美術協会賞とU23の北海道美術館協力会賞を、早坂夏花がダブル受賞した。登別出身で札幌大谷大美術学科を3月に卒業した。作品は淡い色合いの『想い、それでも』。《音楽会》は、オーボエ奏者・指揮者・作曲家のハインツ・ホリガー(86)が登場した札響第669回定期。評は八木幸三。