- 芸術文化日録(AtoCジャーナル)
安彦良和の戦争論
2025年06月08日

漫画家・アニメ作家の安彦良和の戦争論。弘前大学時代に学生運動にかかわった後に「人間は抑圧する側にもされる側にもなり得る。大きな流れの中で、主体性を持とうともがく『小さな存在』なのだ」と考えるようになった。「機動戦士ガンダム」などでアニメがオタクファンに熱狂的な支持を得たことが、ひいてはオウム真理教事件にも影響を与えたと考え、悔いる気持ちも。特別展「描く人、安彦良和」は青森県立美術館で開催中。6〜7月に苫小牧市美術博物館、9〜11月に釧路市立美術館でも。
昨年亡くなった谷川俊太郎の追悼イベントが「俊カフェ」で開かれた。詩人の覚和歌子、谷川賢作率いるDiVaのボーカル高瀬麻里子、俊カフェ店主の古川奈央が思い出を語った。三角みづ紀の《道内文学 詩》は、詩誌「雨彦」、コールサック、詩誌「錨地」。モリエールの喜劇「病は気から」が北八劇場で14日から7月にかけて上演される。ここまで道新カルチャー面。
社会面。美瑛のロシア語翻訳家。長勢了治が『シベリア抑留の全収容所を解き明かす』(原書房)を刊行した。ロシア語の研究所や抑留者の手記などを丹念に調べた。死因についても分析した。旭川伝統の音楽大行進が、悪天候により初の室内開催になったとの記事も。