• 芸術文化日録(AtoCジャーナル)

Kitara大規模改修に遅れ(続報)

2025年05月29日

2020年のKitara改修工事 古家撮影

 札幌コンサートホールKitaraの大規模改修の話題。昨年9月と今年4月に設備設計の一般競争入札をしたが応札がないままだった。この5月にやっと決まった(この日の道新社会面)が、着工は28年度になる。背景にあるのは人手不足(札幌版)。中央卸売市場も工期が遅れている。札幌市内の民間ビル建設や、ニセコ地区の開発で需要が高まっていることも一因という。
 日本統治下の旧樺太と現在のサハリンの風景を比べる写真展「サハリン、記憶の重ね書き」が、31日から6月4日まで札幌の紀伊國屋書店札幌本店で開かれる。北大メディアツーリズム研究センターが主催。現在のサハリンを撮影したのは韓国・漢陽大助教授の李俊榮(イ・ジュンヨン)。北大の研究員でもある。教授のパイチャゼ・スヴェトラナと現地調査した。韓国でも展覧会を開いており、日韓ロ3ヶ国語で解説している。朝日新聞北海道面。
 道新カルチャー面。伊藤氏貴の《文芸時評》は、高校生直木賞選考会の話題。賞を逃した麻布競馬場『令和元年の人生ゲーム』で、都会の高校生と地方の高校生の評価が真っ二つに分かれたという。《音楽会》は、小林愛実のピアノリサイタル。評は三浦洋。
 札幌・清田区出身のシンガー・ソングライター佐藤広大(こうだい)が、エンタメ関連の作業に特化した障害者支援施設を6月に開設する。「KODAI HOUSE みんなのおと」。佐藤が代表を務める一般社団法人「恩楽」が運営する。障害がある人が、これまでになかった自分の好きな分野で能力を生かせる仕組みであれば画期的なこと。道新札幌版。

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