- 芸術文化日録(AtoCジャーナル)
『長濱清蔵のアイヌ語 十勝地方の物語』刊行
2025年05月05日

十勝管内で生まれ育ったアイヌ民族の長濱清蔵(1904〜1971)が語った英雄叙事詩などの音声を書き起こした『長濱清蔵のアイヌ語 十勝地方の物語』(図書出版みぎわ)が刊行された。慶應大専任講師(言語人類学)の藤田護、千葉大名誉教授の中川裕、長濱の曾孫で釧路出身の編集者瀧口夕美の共著。瀧口の母が、長濱が亡くなる前年に「オジジが死んだら私はアイヌプリ(アイヌの慣習)も知らないし、アイヌ語も何も残らないね」と話すと「教えたい」と録音したという。道東のアイヌ語資料は少ないとされており、貴重な取り組み。道新社会面。
人気アニメーション作家が推薦する作品を上映する「推しアニメーションガイド」が4日に札幌市民交流プラザで開かれた。新千歳空港国際アニメーション映画祭の関連イベント。道新札幌圏版。