• 芸術文化日録(AtoCジャーナル)

非当事者が書く「震災小説」

2025年03月30日

「非当事者の震災小説」について、道新読書ナビの「トヨザキ社長の鮭児書店」で書評家の豊﨑由美が論じている。山野辺太郎の『大観音の傾き』から引用された〈わたしは、なんにもできねかった。不意に襲ってきた災厄のなかで、誰も助けることができねかった〉という大観音の独白が響いた。
 それは3月23日にSCARTSで開催された北海道芸術学会の例会で、中島洋監督の映画『Wakka』の上映とアフタートークを行い(トークには筆者も参加)、アイヌ民族をモチーフとした映画をつくる「和人の監督」、もっと言えば「被植民者を登場させる植民者による芸術作品」という当事者性の問題が論じられたからだ。さらに議論を深めたいテーマでもある。

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