- 芸術文化日録(AtoCジャーナル)
歴史的建造物の見直しに貢献した越野武を偲ぶ
2025年03月14日
道新札幌圏版。北海道の建築史研究の第一人者だった北大名誉教授・越野武(2024年8月に87歳で没)を追悼する講演会「同時代建築追想〜越野武先生を偲んで」が2日に札幌市資料館で開かれた。北海道建築研究会(山下和良代表)が主催。越野が注目した建築物として、モダニズム建築として知られる札幌逓信局や、坂倉準三の札幌パークホテル(ホテル三愛)などを紹介した。小樽の旧小熊邸の移築保存など、歴史的建築物の価値を見直す活動にも取り組んだ。
同じ紙面に倍賞千恵子を招いて北海道を舞台とする出演映画について聞くイベントが5月10日に開かれる。映画鑑賞団体や映画関連会社による実行委が主催。
カルチャー面は、大空町出身の講談師・神田山陽が企画する朗読劇『世界の子どもたちはナニで笑っているんだ? パレスチナ編』を網走と札幌で開く。網走市内の子どもたちが出演する。《ステージ》は北八劇場の主催公演、別役実の不条理劇。アガサ・クリスティ作品が著作権問題で中止に追い込まれたことによる代替上演。記事は、中止に至った経緯の検証も道内演劇の発展に不可欠と結んでいる。
さっぽろ10区新聞には、ワーカーズコレクティブ(労働者協同組合)で運営するシェア型書店「ぷらっとBOOK」の記事も。南4東3。貸し棚数は129。