• 芸術文化日録(AtoCジャーナル)

朝日新聞《北のお笑い》を考える

2025年02月23日

 朝日新聞北海道面で、3回連載の大型読み物。《北のお笑い考》は、お笑いコンビのタカ&トシのサクセスストーリーを軸に、「お笑い不毛の地」だった北海道の業界の成長と進化をたどった。上は吉本興業の初代札幌事務所長だった木山幹雄の「タカトシを世に出せた。それだけで北海道に来た意味があったちゅうもんですわ」の言葉から。すでに「水曜どうでしょう」が全国的な人気になっていたのを横目に、UHBと立ち上げたお笑い番組で発掘したタカトシをじっくり育てた。「大泉さんたちの人気は何か。あれは話芸や。北海道だからダメということはない」。タカトシは2001年の「爆笑オンエアバトル」でオンエア権を勝ち取り、東京へ進出する。中はタカトシの背中を見て育ったトム・ブラウンの布川ひろき、下はタカトシ自身にこれまでを語らせた。なぜタカトシが成功したか。木山の読みは、漫才に向き合って新ネタを作り続けたこと、後輩思いで芸人間の人間関係がよかったこと、北海道を大事にしてきたことの三つ。

stt