• 芸術文化日録(AtoCジャーナル)

桜木紫乃が李恢成を悼む

2025年02月20日

 道新カルチャー面。桜木紫乃の《居酒屋さくらぎ》は、亡くなった李恢成の追悼。北海道新聞文学賞でのドキドキするエピソードを交えて語り、こう結ぶ。「文士の遺したものは、魂ひとつ」
《音楽会》の第666回札響定期は、広上淳一指揮の武満徹『乱』組曲、伊福部昭『リトミカ・オスティナータ』、シベリウスの交響曲第2番。評者の三浦洋が述べるとおり、シベリウスは格別の演奏だった。個人的には広上特有のリズム感が、北欧の風土との関連が強調されがちなこの曲から、美しい「調べ」を引き出したように思えた。
 ほかに《AIが描くアートの未来》の中。芥川賞受賞の鈴木結生のエッセイ。

stt