• 芸術文化日録(AtoCジャーナル)

「木原直彦と北海道の文学」展

2025年02月15日

 北海道立文学館の初代館長で、北海道文学史の研究者である木原直彦の業績を取り上げた特別展「木原直彦と北海道の文学」が、開館30周年を迎える道立文学館で開かれている。木原は、1966年の北海道文学展をきっかけに運動として盛り上がった道立文学館構想の中心にいた。95歳でなお、しっかりとインタビューに答えている。いまや北海道文学史を語る第一人者と言ってよい。北海道立文学館を運営するのが財団法人北海道文学館(創立当初は任意団体)であることが十分に説明されていないので、一般の人には関係がわかりにくいかもしれない。《展覧会》は「北の美大展(仮)」を取り上げた。評・梁井朗。山田航の《札幌零景》には「パラレルワールド、異界都市としての札幌を描いた創作です」という注釈。前からあったっけ? ここまでサタデーどうしんの文化・エンタメ面。
 社会面には、1919(大正8)年築の質蔵を改装した予約制カフェLakura(南4西9)が、23日に閉店し、解体される。このカフェの常連客らが協力して、短編映画が製作されることになったとの記事。常連客の俳優・斎藤歩や磯貝圭子、映画人の藤嘉行、瀬川龍ら。店主はチェロの土田英順と演奏活動をともにしている鳥居はゆき。

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