- 芸術文化日録(AtoCジャーナル)
恥じらむような顔に在日の孤独感じた――川村湊の李恢成追悼
2025年01月18日
サタデーどうしん文化・エンタメ面に、川村湊による李恢成の見事な追悼文。同じ北海道新聞文学賞の選考委員として間近で見た作家の人となり。長く同席した加藤幸子、久間十義との関係性。そして李恢成の作品を「ディアスポラの文学」と規定する。1996年にソウルであった韓民族文学人大会で、当時は朝鮮籍だった李(のちに韓国籍取得)と金石範がビザを取得して入国できたときのエピソードで、その時の「恥じらむような顔」が在日の孤独を感じさせたという鮮やかな締め。山田航の《札幌零景》は4プラにあった雑貨店のこと。12月に開かれた、舞台作品のトリガーアラート(トラウマへの配慮)に関する講座の記事も。
映画監督のデビッド・リンチ死去。78歳。『乱』や『影武者』『雨あがる』など黒澤明監督の映画で撮影監督を務めた上田正治も16日、87歳で死去。