• 芸術文化日録(AtoCジャーナル)

マオリで民族のことを考える――円城塔

2024年11月07日

 道新カルチャー面。円城塔の《西の国から》は、マオリで民族のことに思いを巡らせている。〈異なる文化集団が衝突したとき、なにがどうなっていくのかに定まった行方などはない。理不尽がまかりとおることも多いが、少しずつでも過ちが認識されていくこともある。/南極からの嵐を窓の外に見ながら、こうした主題で、北海道を舞台とした小説を書けるのではないか、とふと思った〉。三角みづ紀の《道内文学 詩》は、フォレッツェル、澄川智史、阿部嘉昭の詩集を取り上げた。川瀬賢太郎=札響のローマ三部作、元札響の大森潤子による北星学園大チャペルでのバッハのヴァイオリンソナタ3番とパルティータ3番の記事など。
 朝日新聞北海道面は、白い恋人パーク別館コレクションハウスで開催中の「SAPPORO MANGA PARK」を紹介。北海道にゆかりの『ゴールデンカムイ』『プリンシパル』『銀の匙 Silver Spoon』『うしおととら』などから、アレクシエーヴィッチの『戦争は女の顔をしていない』をコミック化した作品まで展示している。

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