• 芸術文化日録(AtoCジャーナル)

北海道短歌賞『榾の火』、俳句賞『木賊抄』

2024年10月31日

第39回北海道新聞短歌賞は本賞が三上糸志=東京=の『榾(ほだ)の火』、佳作は井口可奈=旭川=の『わるく思わないで』。俳句賞は本賞が中西亮太さん=東京=の『木賊抄(とくさしょう)』、佳作は籬朱子(まがきしゅこ)=本名非公表、札幌=の『未完』を選んだ。
 道新カルチャー面は、本郷新記念札幌彫刻美術館が主催したアイヌ民族の彫刻家・藤戸竹喜の作品と魅力について学芸員が語る講座を紹介。藤戸のどんな言葉が学芸員らに響いたかがうかがえる。道立旭川美術館で開催中の「生誕90周年記念 藤戸竹喜の世界展」を監修した五十嵐聡美、札幌芸術の森美術館の佐藤弥生、旭川美術館の津田しおりが、吉崎元章館長が話した。《音楽季評》は今回で終了。三浦洋が、反田恭平率いるJNPのKitara公演、文屋治実、澤和樹らの弦楽六重奏曲コンサート、小林道夫のゴルトベルク変奏曲チェンバロ演奏会を取り上げた。
 伊藤氏貴の《文芸時評》は、新人賞受賞作に着目した。ハン・ガンのノーベル文学賞受賞を、直木賞作家の一穂ミチが論じている。見出しは「痛みの中の、か細い希望」。ギャラリー創で開かれている中島洋個展「水の声 土の記憶」が紹介された。
 

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