• 芸術文化日録(AtoCジャーナル)

響文社廃業に続き柏艪舎破産

2024年10月22日

 札幌の出版社・柏艪舎の破産を受けて、元北海道読書新聞社編集長の中舘寛隆が札幌の出版界を展望している。昨年の響文社、そして今回と、いずれも文芸書を柱に掲げ、そして力尽きたと分析した。一方で、亜璃西社、寿郎社、北海道出版企画センター、北大出版会などの個性的な出版活動にも触れている。第98回道展が開催中。最高賞は札幌の橋詰博『レクイエム』。大山のぶ代追悼は声優の野村道子。
《まんが最前線》の筆者は阿部幸弘。斎藤歩脚本・演出の『民衆の敵』が11月8〜14日に上演される。いずれも道新カルチャー面。
 朝日新聞文化面。作家の上田岳弘が、安倍晋三暗殺を受けた日本社会の混乱や言論を論じている。近づく衆院選に向けた寄稿と読める。キーワードは「影響力」。国と国家予算の決定権を持つ「小集団」が、日本社会に大きな影響を与えることになる「古びた」政治システムを批判していると読める。

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