• 芸術文化日録(AtoCジャーナル)

『西線11条のアリア』が描く北海道

2024年07月22日

 俳優・脚本家・演出家の斎藤歩の傑作『西線11条のアリア』を北八劇場で鑑賞。札幌演劇シーズンの一環で、斎藤自身も出演した。市電の西線11条停留所で繰り広げられる、生と死の間を描いた人情劇である。気候、食、経済情勢、市電そのものの特徴もよく捉えていて、北海道の自画像的な作品と言えるだろう。斎藤も熟練の出演者も集中力をもって演じ切り、観衆に深い感銘を与えた。22日夜の公演。

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