- 芸術文化日録(AtoCジャーナル)
オーボエ、ピアノのフランスプログラム
2024年06月28日
〈パリで出会った道産子ふたりのコンサート〉札幌・ふきのとうホール
釧路出身でフィンランドの古都トゥルクのオーケストラで首席を務めるオーボエの高島拓哉、函館出身でパリ国立高等音楽院などで学んだピアノの岡田奏の共演。ラヴェルのソナチネ、デュティユー、サン=サーンス、プーランクそれぞれのソナタという、価値あるフランスプログラムだった。低音域から高音までムラなく、芯のあるオーボエの音色に浸り、「ソロも室内楽もコンチェルトも同じように取り組んでいきたい」と自ら語るピアニストの表現の幅の広さに感嘆した。主催はヤマハミュージックジャパン。
特別展〈SEVEN DADA’S BABY再考〉市立小樽美術館
1982年に札幌のギャラリーユリイカで開かれた「SEVEN DADA’ BABY」を、当時企画を担当した柴橋伴夫自身が振り返る。阿部典英、荒井善則、岡倉佐由美、佐渡富士夫、千葉豪、楢原武正、一原有徳を取り上げた。40年前の熱気をそのまま伝える作品群が展示空間をみっちりと埋め、息苦しささえ感じる。当時と現代を結ぶものが何かを考察する手がかりはどこか。会期終了間際に観覧。
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ドイツ・ロストック音楽演劇大学に留学中の小野寺拓真(札幌開成中等教育学校卒)が、5月にハンガリーのブダペスト・スプリング・フェスティバルに出演。コダーイやバラキレフを演奏した。Kitaraのリスト音楽院セミナーで最優秀受講者に選ばれ、機会を得た。3月に亡くなった元札響チェロ奏者、小島盛史の追悼コンサートが開かれた。NHK放送管弦楽団から1968年に札響へ移った。札幌10区新聞から。
札幌・北区の画家鈴木博詞が、肖像画を対象とする第70回全日肖展で内閣総理大臣賞を初めて受賞した。受賞作は『松本先生』。道新札幌圏版。