• 芸術文化日録(AtoCジャーナル)

まだ名づけられてない人、もの、こと

2024年06月20日

 若手対象のバレエのコンクール「ユース・アメリカ・グランプリ」クラシック部門で女性1位になった札幌市立中1年の山田優七が札幌市役所を訪問し、秋元克広市長から記念の盾を受け取った。9月からモナコのバレエ学校に留学する。札幌のイラストレーター藤倉英幸の作品展が札幌三越本館の三越ギャラリーで開かれている。30年以上にわたり、JR北海道の車内誌の表紙絵を手がけてきた。24日まで。それぞれ札幌版、札幌圏版。
 カルチャー面では、北海道立文学館で25日から始まる絵画展「嗚呼、メレヨン島」を紹介。太平洋戦争でミクロネシアのメレヨン島に派遣され、九死に一生を得た柿本胤二(2022年死去)の遺作16点を展示する。トヨタカローラ札幌の創業者でもあった。札幌彫刻美術館の企画展「共振」は、本郷新の彫刻との「対話」をテーマとし、立体、写真、アニメーション、短歌などの作家をフューチャーした。《音楽会》は、井上道義の引退公演となった札響5月定期(評・八木幸三)。〈言いたいのは、現に在るのに、まだ名づけられていない人、もの、こと、が今でもたくさんあるのでは、ってことだ〉は、朝倉かすみの《わたしがちゃんこかったころ》より。
 道新社会面には、剣淵町が年度内に「絵本の里条例」を制定する方針であることが報じられた。絵本に関するまちづくりの条例制定は全国でも例がないという。
 詩人の白石かずこが14日に死去、93歳。

stt