- 芸術文化日録(AtoCジャーナル)
シェア型書店、拡大なるか
2024年05月09日
直木賞作家の今村翔吾たちが、東京の神保町でシェア型書店「ほんまる」をオープンした。書店がない自治体が4割を占める北海道でも、可能な取り組みかと。結成20周年を迎えた札幌のミュージカル劇団「もえぎ色」が、8月に札幌ドームでミュージカルや遊具を楽しむイベント「もえぎ色ワンダーランド」を行う。いわゆる新モードでの開催。《道内文学 創作・評論》は小田島本有。《奏で人札響》は、ティンパニ・打楽器首席奏者の入川奨。道新カルチャー面。
北海道立近代美術館の整備構想は、道が年内にも基本構想を策定する考えを道議会文教委員会で示した。改修、現地新築、移転新築の3案はそのままで、50年間の維持費・大規模改修費を含めると335〜520億円という試算が新たに出てきたが、近美のあり方をどう考えるかの議論はとんと聞かない。このまま基本構想でいいのだろうか。中野北溟記念北のみらい書展は、大賞に幕別町の小室聡美による前衛作品『舞』が選ばれた。恒例の春の院展も始まった。道新社会面。
朝日新聞文化面に載った嵐山光三郎による唐十郎追悼は痛快。「シチュエーションの会」「状況劇場」のネーミングを体現するかの型破りな行動を、間近で眺め、加担してきた人の文章だ。