- 芸術文化日録(AtoCジャーナル)
岩佐ビルの歴史
2023年12月02日
道新札幌圏販の《ディープに歩こう》のファクトリー編で、岩佐ビルが取り上げられた。1950年に岩佐通産のラムネ製造工場として建てられ、最盛期には250人以上が働いていた。1階の天井が高いことが特徴で、洋菓子店や演劇専用小劇場「BLOCH」が入居している。BLOCHを開業したのは、かつてルネッサンス・マリアテアトロのマネジャーだった和田研一。この20年で100以上あった劇団は、70団体ぐらいになったと振り返っている。
サタデーどうしんの文化・エンタメでは、道立文学館で開催している特別展「左川ちか 黒衣の明星」について、主任学芸員の吉成香織が書いている。〈ちかは、故郷に向き合い、自分の内面に向き合い、真摯に自己の詩の表現を追求することで、自分にしか作ることのできない、しかし、近代を生きる多くの人々に共感を与える、生きた「モダニズム」詩を作り上げた〉。同じ紙面には、美術評論家の酒井忠康が蔵書1,200冊を札幌彫刻美術館に寄贈したとの記事も。
脚本家の山田太一が死去。11月29日、89歳。詩人・小説家の三木卓死去。11月28日死去、88歳。小熊秀雄賞の選考委員を務め、伊藤整文学賞を受賞した。
朝日新聞の北海道面は、《オリパラ札幌招致の行方》の中で、阿部雅司・札幌五輪ミュージアム名誉館長の談話。〈積極的な賛成でも反対でもない。招致への明確な賛否を決めかねている中間層、浮動層の方々たちに、何もアプローチできなかったことがミスなんです〉。重要な視点だろう。