• 芸術文化日録(AtoCジャーナル)

国立の文化財修理センターの基本構想

2023年12月26日

 文化庁が、国立の文化財修理センター(仮称)を2030年までをめどに京都につくる基本構想を発表した。現在は所有者の責務とされ、主に民間事業者が継承してきた文化財修理を、国が主導的に取り組む。修理推進、調査研究、人材育成、情報発信を柱とする。実際には国立博物館や文化財研究所の組織を活用するとのことで、センターの具体像はこれから。朝日新聞朝刊社会面。同じ朝日の夕刊で始まった《アートの伴走者》では、東京オペラシティアートギャラリーのチーフ・キュレーター天野太郎が、蔡國強の火薬を使った作品に触れつつ、米国のゲティ保存修復センターの保存修復室長ラッシェル・リヴェンクの仕事を紹介していて、同じ保存修復に関する話題で通じ合っている。

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