- 芸術文化日録(AtoCジャーナル)
札幌座『カフカ経由 シスカ行き』
2023年12月23日
サタデーどうしんの文化・エンタメ《ステージ》で、札幌座Pit『カフカ経由 シスカ行き』の劇評。札幌座斎藤歩とチェコを拠点とする人形劇師沢則行の新作は見事だったようだ。ウクライナとロシアの戦争、少数民族への抑圧といったテーマ性に、人形を駆使したファンタジー性。「民族の文化への尊厳や想像力への信頼といった斎藤が込めた願いを、沢が見事に視覚化、見ていて胸が熱くなった。北海道が生んだ、現代を射る珠玉の舞台と感じた」。最大級の賛辞が、病と闘う斎藤の力になればと願う。