- 芸術文化日録(AtoCジャーナル)
現代的レイシズムとエコーチェンバー
2023年12月20日
道新《水曜討論》は「アイヌ民族への後絶たぬ中傷」がテーマ。北大アイヌ・先住民研究センター教授の北原モコットウナシは、アイヌ民族への直接的な差別に対して、アイヌ民族が過剰な優遇を求めているというような曲解を、新たな差別の形態であり「現代的レイシズム」と呼ばれているという。大阪公立大大学院経済学研究科准教授の明戸隆浩は、差別的な言動が著しくなる背景にSNSなどで自分と同じ意見だけを見聞きし続けることで、思考が極端になっていく現象「エコーチェンバー」があるとした。
同じく社会面には、北海道アイヌ協会がアイヌ民族へのレイシズムの当事者である衆院議員杉田水脈のSNS投稿について「公に投稿する内容として不適切で、人権意識の欠如といえる」とする声明を発表した。