- 芸術文化日録(AtoCジャーナル)
写真集『Sakhalin』
2023年12月04日
東京の写真家新田樹が、昨年出版した写真集『Sakhalin』を手にサハリンを訪問している。9年がかりで、戦後にサハリンに残留した朝鮮半島出身者や日本人配偶者らを撮影した。〈残された人々の境遇や歴史を、遠い地の出来事ではなく自分の両親や祖父母にも起こりえたことだと感じてほしい〉。道新社会面に掲載。
朝日新聞夕刊《現場へ!》では、『銀河鉄道の夜』執筆のきっかけとなった、ちょうど100年前の宮沢賢治の樺太への旅を取り上げた。連載の1回目。賢治は花巻農学校教員時代、教え子の就職を頼みに樺太に渡ったのだが、前年に結核で亡くなった最愛の妹トシの追悼の旅とも言われている。