- 芸術文化日録(AtoCジャーナル)
hitaruが開館5周年
2023年10月31日
道新カルチャー面では、開館5周年を迎えた札幌市民交流プラザを総括した。市民交流プラザは2018年10月7日に開館。当年度は半年間で図書・情報館を含めた来館者112万9千人、hitaru稼働率91.8%、翌年度は169万3千人を超えた。コロナ禍を経て、22年度は100万人に回復した。自主事業のうち、創造事業では地元ゆかりの人々が中心となってオペラとバレエを隔年で開催する仕組みとした。課題は集客力。『アイーダ』『白鳥の湖』などポピュラーな演目と比べ、『サロメ』や『ドン・カルロ』が苦戦するのは見えていたこと。三浦洋(北海道情報大教授)が指摘するとおり、今後の工夫が問われる。同じ紙面の《ステージ》では、札幌座の『群来、春告魚と蜃気楼』を評した。
第38回北海道新聞短歌賞は帯広の石畑由紀子『エゾシカ/ジビエ』、佳作は旭川の塚田千束『アスパラと潮騒』。俳句賞は苫小牧の名取光恵『羽のかろさ』、佳作は函館の對馬埜臬(やげつ)『青丹斎日乗抄』に決まった。