• 芸術文化日録(AtoCジャーナル)

映画『カムイのうた』公開へ

2023年10月07日

 道新朝刊のサタデーどうしん。知里幸恵の生涯を描いた映画『カムイのうた』が完成し、11月23日から道内で、来年1月から全国でも上映される。監督は札幌出身の菅原浩志。主演は吉田美月喜(みづき)。アイヌ民族が不当に受けた迫害の歴史も克明に描いたという。
 文化・エンタメの《展覧会》は札幌のギャラリーCAI03で開かれた鈴木涼子展「Body Letter」を取り上げた。祖父が残した「軍隊手諜」をモチーフのひとつとして、戦争が引き裂いた家族の問題を鋭く突く。「道内美術の大きな収穫」という見解に賛同。hitaruは2025年に上演予定のオペラ『ドン・ジョヴァンニ』の出演者を募集している。演出は粟国淳、演奏は園田隆一郎指揮の札響。
 社会面は札幌国際芸術祭(SIAF2024)の概要発表の記事。50組以上が参加し、道立近代美術館、SCARTS、東1丁目劇場施設、札幌芸術の森美術館、モエレ沼公園、さっぽろ雪まつり会場など。北海道文化賞など決まるの記事も。文化賞はアイヌ詩人の宇梶静江、彫刻家の国松明日香、江刺のいにしえ文化語り部会の松村隆。文化奨励賞は、ピアニスト野瀬栄進、縄文太鼓の茂呂剛伸、書家の山田起雲。

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