• 芸術文化日録(AtoCジャーナル)

北海道新聞新紙面

2023年10月01日

 消費税のインボイス(適格請求書)制度が始まったのを実感したのは、街なかの駐車場の領収書に【10%対象・税込】のゴム印を押してくれたとき。「今日から変わったんですよ」と言われて気がついた。道新朝刊は、夕刊廃止を受けて様変わり。日曜の読書ナビは3面から2面に減り、大型書評は4本から3本に。《鳥の目 虫の目》《訪問》《コラム》は維持。ということは《ほっかいどう》の書評がなくなり、《北海道の新刊》(8行×2冊)に大幅縮小。記者ものの《読んでみた》がそれに代わるのかしら。やむを得ないことだけれど(後日注:ほっかいどうとコラムは入れ替え掲載のよう)。
 朝日新聞朝刊1面、2面に、芸能事務所との契約解除によってバンド名を名乗れなくなったビジュアル系ロックバンドが事務所側と裁判で闘い、権利を勝ち取るまでの詳細を報じている。クリエイティヴな仕事に誇りを持つ「アーティスト」なのか、事務所の言いなりに活動して名声を勝ち取った「所属タレント」なのかにもよるだろうが、そもそも「興行」は一般常識とは無縁な世界でもあった。ジャニーズ問題を挙げるまでもなく、旧態依然とした芸能界の商慣習がガラガラと音を立てて崩れつつある。

stt