- 芸術文化日録(AtoCジャーナル)
釧路の「炉ばた」再開
2023年09月27日
道新朝刊《読者の声》に、釧路の「炉ばた」再開を喜ぶ投稿があった。職場が弟子屈だったころ、会社の先輩に連れていってもらった記憶があるなあ。昨年、市内の炉端焼き店が「釧路炉ばた学会」を組織した由。学問かどうかは別として、炉端文化として語ることには意義がある、と言いたい。
社会面にはカルチャー誌『BRUTUS』と札幌の国内観光プロモーション実行委が連携し、期間限定のウェブマガジン「旅の目的は詰まっている 何度でも通いたい街、札幌』を発刊した。企画は悪くないのだろうけれど、タイトルはどうだろう。北大に「ワイン教育センター」なるものが開所したとの記事も。野生酵母による醸造技術や、ブドウ栽培に適した土壌などを研究していくそう。ワインに関する学位も設ける構想があるというから、本格的。ところで建物は1901年建設の国登録有形文化財「旧札幌農学校昆虫及養蚕学教室」をセンター棟に改装し、石造りの昆虫標本室はワインの貯蔵・展示施設にするというのだが、標本の行き場は? すでに総合博物館に移したのかしら。
夕刊カルチャー面には、7〜9月の《季評・音楽》。ムジカ・アンティカ・サッポロの『コーヒー・カンタータ』や札幌・リトアニア文化交流コンサートが取り上げられている(評・三浦洋)。《展覧会》の画家大地康雄が85歳とは驚き。道立文学館では「アイヌ神謡集」刊行100年、知里幸恵の生誕120年を記念するイベントが開かれた(23日)。生誕120年といえば岩橋英遠と同い年だ。
夕刊社会面では、札幌在住のそにしけんじによる4コマ漫画『ねこねこ日本史』を紹介。共同通信の長い記事。