- 芸術文化日録(AtoCジャーナル)
ローカルブックスの出版社
2023年08月27日
岩見沢市栗沢町美流渡で「森の出版社ミチクル」を運営する來嶋路子のインタビューが、道新朝刊読書ナビに。美術雑誌『みづゑ』編集長、『美術手帖』副編集長という経歴。みると・とーぶプロジェクトの実行委員長も務める。自作の絵本を直販で出しているうち、「ローカルブックス」と銘打って自費出版にも対応している。〈野菜を売るのと同じような感覚で本を売る活動が成り立てば、私だけでなく本を出版したい人たちの可能性が大きく広がる〉
道新朝刊社会面。「長沼ナイキ訴訟」の裁判記録の写しや録音テープが道立図書館に保管されているという話題。保管の事実は新しい発見ではないが、自衛隊を違憲と判断した一審判決から半世紀の節目で書かれたのだろう。知られざるアーカイヴを掘り起こす意義を伝えた記事だ。
朝日新聞朝刊1面には、100年前の関東大震災直後に被災地を撮った35ミリフィルムが見つかったとの記事。静岡県の伊東町(現伊東市)を襲った津波の被害も記録されているそう。大阪朝日新聞社が撮影したもので、同社が保有する写真や取材記録とも一致している。すでに国立映画アーカイブが所有している16ミリフィルムと重複しない部分が6分間あった。板橋区立教育科学館の研究員が骨董品として入手したものらしい。津波被害を記録した国内で最も古い映像のひとつとされる。ひるがえって道内災害の映像記録はどこまで遡れるのだろう。