• 芸術文化日録(AtoCジャーナル)

倉本聰『ニングル』オペラ化

2023年08月23日

 道新朝刊社会面に、倉本聰の『ニングル』を日本オペラ協会がオペラ化するという記事。
 道新夕刊カルチャー面に、札幌の劇団OrgofA(オルオブエー)が英国シャーロット・ジョーンズの戯曲『エアスイミング』を、札幌のターミナルプラザことにパトス(西区)で上演するという。演出が大阪の劇団代表、役者は札幌と福岡からというハイブリッドなプロジェクトなのがいい。
《ステージ》は英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパルらがそろった「ロイヤル・スターズ・ガラ」を評した。こちらも芸術監督の友人でもある秋田在住のダンサー(韓国籍?)が率いるバレエプロダクションが主催して、札幌と秋田のみでの上演。東京抜きのプロジェクトの存在感がうれしい。
 朝日新聞夕刊1面の「TORA SAN」の記事が面白かった。フランスで「男はつらいよ」人気が高まっているとのこと。もともと日本映画はフランスでも人気。溝口健二、小津安二郎など作家性が強い監督の作品が好まれ、「寅さん」はそれほどでもなかったが、MANGAやハイテク文化だけでない「知られざる日本」への関心が高まっているそう(仏ジャーナリスト)。「家族」や「ユーモア」「ウィット」という寅さんのキーワードを挙げて説明した。現代ではベタと思われそうな表現も、何周か回って再発見されることはある、ということ。

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