• 芸術文化日録(AtoCジャーナル)

ツキガタアートヴィレッジ

2023年08月17日

 道新朝刊の札幌圏版で「ライジングサン・ロックフェスティバル(RSR)」の写真特集。フェスを楽しんでいる来場者への取材のみで、アーティストの名前はひとりもなし。会場で取材しても、演奏中の写真は許可されていないので紹介しづらいとはいえ、文字では書ける。演奏の方はカルチャー面にお任せなのかしらん。
 道新朝刊のおそらく道央圏共通の連載《廃校転身》で、小樽・後志版は「ツキガタアートヴィレッジ」を紹介した。月形町の書家・久保奈月らが、2006年に閉校した知来乙小の建物を活用して昨年開設した。多目的ホールやギャラリー、貸しアトリエなどがある。
 東京はサントリーホールでの話題ではあるが、これ、道内でもやってくれないかなぁ、と感じた記事が朝日新聞夕刊に。作曲家の三輪眞弘がプロデュースする現代音楽祭「サマーフェスティバル」で、ガムランの演奏と屋台を組み合わせた空間を作る、という企画だ。イメージはこちらのサイトの紹介記事がわかりやすい。https://mikiki.tokyo.jp/articles/-/34600
 これってKitaraでもできるじゃん、と妄想が膨らむ。ビアガーデンといえば大通公園だけれど、Kitaraの中庭やホワイエを解放して飲食ができるようにしつつ、大ホールと小ホールではしっかりと組み立てられたプログラムで、終日演奏会が開かれる。飲食・歓談を楽しみながら「あ、次の小ホール聴いてくるわ」と出かけていく。もちろん一日中、ホールにいてもかまわない。Kitaraの新しい名物になるような気がするんだけど。サントリーに負けず、こんな音楽祭を企画してほしいな、サッポロビールさん。
 指揮者の飯守泰次郎が死去(82歳)。国内では数少ない「ワーグナー指揮者」であった。○○指揮者と呼ぶことについてはさまざまな考え方があるだろうけれど、第一人者という尊称であることは間違いない。札響とも何度も共演しているが、なぜかいつも機会を逃してきた。しっかりと、聴いておきたかった。音源を探してみようか。

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