• 芸術文化日録(AtoCジャーナル)

知事公邸の活用策

2023年08月16日

 道新朝刊の《読者の声》に、知事公邸の活用策について、道立図書館と道立文書館を再移転して、一帯を文化ゾーンにしてはどうかとの提案。道立近代美術館のリニューアル検討がごにょごにょしているのは、隣接している知事公邸と併せたエリアをどんなコンセプトで整備していくか、大方針が示されていないから。提案への賛否はともかく、視野を広げて考えていくことは大事。
 道新夕刊カルチャー面に、ドイツ在住のアーティスト菊池史子の寄稿。夕張にかつてあった28もの小学校の校歌と市民の記憶をモチーフに作品制作をしている。〈私の興味は小学校の歴史ではなく、あくまでも個人の記憶。それは個人の記憶が土地の記憶であり、次の世代に残すべき文化財産だと信じているからだ〉
 同じ紙面の《音楽会》で取り上げたのはPMF GALAコンサート(評・八木幸三)。公開リハーサルと比較して、指揮者ダウスゴーのバランス感覚と指導力に着目した。ブルックナー9番の補筆完全版80分を暗譜で振り切ったことにも触れている。

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